知らなくても生活にはまったく支障がない......けれど、知ると楽しく、ついつい人に話したくなってしまうトリビアは、息抜きに読むものとしては最適・最強といえるのではないでしょうか?
このサイト「acure Lounge」でも、駅や自販機に関する小ネタを紹介した過去の記事「思わず人に伝えたくなる『自動販売機の小ネタ』(2016年12月27日公開)」は、多くのみなさんから反響があったそう。そこで今回も小ネタ企画がリターンズ! 第2弾として "思わず人に伝えたくなる"だけでなく、"思わず行きたくなる"駅や自販機のトリビアをご紹介します。
2017年の秋の休日は、気軽に行ける“もっとも◯◯”なスポット巡りはいかが?
「ゴールデンウィーク」に対し、いつからか「シルバーウィーク」と呼ばれるようになった、9月の休日・連休期間。2017年は「秋分の日」が土曜日に重なるため “大型”と呼べるほどの連休にはならない方も多いのでは? そんな“飛び石型”の連休では、遠方への旅行や連泊はなかなか難しいもの。ですが、悲しむことなかれ! これを逆手にとって「いつでも行けそうで行けなかった」場所を訪ねる“プチ旅”にでかけてみては?
まずは、気軽に足を伸ばせそうな東京都内の“もっとも◯◯”な駅や周辺スポットをご紹介しましょう。
東京都内で“もっとも◯◯”の勲章を2つも持ち合わせる駅があった!
なにやら荘厳で神秘的なこの写真、なんだかわかりますか? これ、東京都内のとあるスポットなんです。はい、もう一度言いますね、これは“東京都内”なんです! 正解は……「日原鍾乳洞」! 東京都西多摩郡奥多摩町を流れる日原川の支流である小川谷に位置する、関東随一ともいわれる規模の鍾乳洞です。
年間を通じて気温約11度と、夏はひんやり涼しく、冬は外気よりも暖かく感じるという洞内、この秋の休日に訪れてみてはいかがでしょう?
車でのアクセスも可能ですが、駐車場に限りがあるとのことなので、待たずに見学するならやはり公共交通機関を利用するのがおすすめ。最寄りの駅は、JR青梅線・奥多摩駅。そう、この駅こそ、東京都内で“もっとも西に位置する”駅なんです。
さて、もうひとつの“もっとも◯◯”は……? ヒントは「東京タワー」。さあ、もうおわかりですね。この奥多摩駅は、東京都内で“もっとも高い場所に位置する”駅なんです。その海抜高は343mと、東京タワーよりもわずか8m低いのですが、東京タワーのてっぺん辺りに駅があると想像してみてください。同じ東京・同じくらいの高さでも、見える景色は異なるものです。まだまだ奥深いぞ、東京!
ちなみにこの奥多摩駅、さらにもうひとつ勲章があるのです。「関東の駅百選」というポスターや掲示を、エキナカなどで見たことがあるという方もおられるのではないでしょうか? そう、奥多摩駅は、約30年前・1997年の「関東の駅百選」に選出されているのです。選出の理由は、上の写真をあらためてご覧あれ。そう、この“ロッジ風の山小屋駅”が、自然豊かな奥多摩の地・景観に似合っているから、だったそう。
日本の人口の約10%以上が住んでいるという、日本で“もっとも人口の多い”都道府県、東京都。そんな大都会のイメージがある東京にも、こんな癒しスポットがあるのです。
山手線内にも山小屋駅が?! 駅舎が“もっとも◯◯”な駅といえば?
奥多摩駅のような“山小屋”感はないものの、クラシックな木造駅舎が印象的なこの駅、どこの駅だかわかりますか? ヒントは「JY19」。このヒントでピンときた方は、かなりのツウといえるかも……答えは「原宿駅」。ちなみにこの「JY19」というのは、原宿駅に付与されている駅番号です。
その開業は1906年(明治39年)、2016年には開業110周年を迎えた“老舗駅”。そんな原宿駅の駅舎は、東京都内で“もっとも古い木造駅舎”なんです。とはいえ、現在の駅舎は、1924年(大正13年)に竣工した二代目だそう。原宿といえば、いまやファッションやカルチャーの最先端に触れられる街。古き良き時代、大正ロマンを感じさせる二階建ての駅舎は、ずっとずっと昔から、この街を活気や進化を見守ってきたのですね。
この原宿駅、実は、来たる2020年に向けて、駅改良工事の計画があるのだとか(※1)。すでに多くの乗降客がある駅でもあり、2020年に向けては近隣の競技会場などへのアクセス・乗り換えも見込まれるため、だそう。日々進化する駅、便利になるのはうれしい限り! ですが、この可愛らしい駅舎が見られなくなるのは、ちょっぴりさみしい気も。通勤・通学やショッピングで訪れるという方も、普段はあまり行くことがないという方も——東京で“もっとも古い木造駅舎”、じっくり鑑賞するならいまのうちかも?!
※1 JR東日本「駅改良の工事計画について」(PDF)より
高い・低い・深い? まだまだある駅&自販機小ネタ!
さて、お次は、もっとも……もとい、“日本一高いところにある駅”は、いったいどこだか、ご存じですか? それは、標高1,345.67mの位置。この高さ、イメージできますか? 比べるなら、さきほど紹介した奥多摩駅は海抜高343m、東京の人気スポット・高尾山は標高599m、世界一高いタワー・東京スカイツリーは634m(※2)です。
正解は、JR小海線の野辺山駅。この野辺山駅、日本で“もっとも高い”場所に位置する駅なんです。標高1,345.67m——この数字、順番に読んでみてください。いち、さん、よん、ご……と、「2」以外の数字が順番に並んでいます。これも面白い小ネタのひとつかも。
ちなみに、JR小海線は「八ヶ岳高原線」という愛称でも呼ばれているように、八ヶ岳東麓の野辺山高原から千曲川の上流に沿って走る高原鉄道。世界初のハイブリッド車両「キハE200形(愛称:こうみ)」に乗れるのも、ここ小海線だけ(※3)。発電用の「ディーゼルエンジン」と「蓄電池」、それぞれの電気を動力とする、環境にやさしい車両です。
また“天空にもっとも近い列車”と称した「HIGH RAIL 1375」といった期間限定の特別列車も(※3)! 車窓から見る周辺の景観は、まさに絶景! 体も、目も、癒されることうけあいです。なお、JR小海線のすべてが「こうみ」および「HIGH RAIL 1375」による運行ではありません。ご利用の際は時刻表などで調べてからおでかけください(このページの下部のリンクもチェック!)。
最後に、“もっとも低いところにあるエキナカ自販機(※4)”を紹介しましょう。以前の記事でご紹介した「土合駅」と思ったあなた……残念ながら不正解! JR土合駅は“日本一のモグラ駅”。つまり“もっとも深いところにある駅”なんです。“深い”ではなくて“低い”ところにある自販機は……?
正解は、なんと「東京駅」! 東京駅の京葉線のホームは、なんと海抜マイナス29.19m(※4)。そのホームにあるアキュアの自販機が、“もっとも低いところにあるエキナカ自販機(※4)”なんです。
ちなみに、この“深い”と“低い”の違いは……“深い” は「(地上からの)深度」。土合駅は地下70.7mのところに位置しますが、基準となる地上の標高は663mです。一方、この場合の“低い”は「海抜」。東京駅の京葉線のホームは、東京湾の平均海面を基準面として、そこから29.19m下にある、というわけです。
暑からず、寒からず、散歩やおでかけにうれしい季節。これらの“もっとも◯◯“を訪ねる秋の休日を、ぜひ楽しんでみてください。歩き疲れたら、駅のホームでほっと一息。アキュアの自販機があなたの訪問を待っているはずですよ。
※2 「東京スカイツリー」公式サイトより
※3 JR小海線のすべてが「こうみ」および「HIGH RAIL 1375」による運行ではありません。ご利用の際は時刻表などで調べてからおでかけください。
JR小海線「在来線 [キハE200形]」(JR東日本サイト内)
「HIGH RAIL 1375」(JR東日本 長野支社サイト内)
※4 JR東日本管内における「いちばん低いところにあるホーム」として
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