忘年会にクリスマス。パーティシーズンともいえる12月は、同僚や仲間、友人とワイワイとテーブルを囲む夜が増えそうです。
今回は、そんな場の話のネタになりそうな<食べ物にまつわる難読漢字>をピックアップ。
たとえば、「鹿尾菜」に「牛蒡」、「和蘭芹」に「麺麭」......。
どれも身近な食べ物ばかり。読めるものはいくつありましたか?
音で聞けば馴染みのある食材から、「えっ、この食べ物に漢字があったの?!」というものまで、「これが読めたらスゴイ!」な難読漢字の数々をご紹介します!
「声に出して注文」は、よくするけれど、読めない?!
実物を見ればもちろん知ってる、けど読めない!まずは、そんな身近な“和”の食材から<難読漢字>を3つご紹介しましょう。
Q1. 鹿尾菜
Q2. 牛蒡
Q3. 菠薐草
それぞれなんと読むかわかりますか?
定食屋やスーパーのお惣菜コーナーに、必ずといっていいほど並んでいる“定番おかず”に使われる食材たちの名前です。
答えは……
A1. 鹿尾菜=ひじき
A2. 牛蒡=ごぼう
A3. 菠薐草=ほうれんそう
です。
あまりの難しさからか、昨今では漢字で書くことは少なくなってきましたが、元々はこんな字を書くんです。読むのも難しいけれど、書くのも難しい!
“洋食の定番”にも、漢字があった!
お次は洋風の食材から。“洋”なのに漢字があるの?と思いきや……。
Q4. 和蘭芹
Q5. 乾酪
Q6. 麺麭
これらもとっても身近な食材。下の画像にすべての答えがありますよ。
A4. 和蘭芹=パセリ(オランダゼリ)
A5. 乾酪=チーズ(かんらく)
A6. 麺麭=パン
「和蘭」とは「オランダ」のこと。漢字からもわかるように、パセリは「芹(セリ)」の仲間です。でも「パ」+「芹(セリ)」で「パセリ」なわけではありませんよ!英語では「parsley」と書きます。
「チーズ」にも漢字があったとは驚きですよね。「乾酪」というのは、元々は「モンゴルの乳製品加工品」を指す呼称でした。遠い昔、中国は南北朝時代の書物に記されたのが最初と言われています。
そして、「パン」。普段から「パンかお米か……」なんて、普通に使っていますが、英語では「pan」ではなく「bread」。うーん、そもそも「パン」って何語なの??
「パン」の語源は「páo」というポルトガル語。キリスト教の布教とともに海を渡った言葉のひとつなんです。とっても歴史ある言葉なんですね。
難読漢字のオンパレード、“中華”!読みと意味、まとめて覚えちゃおう
食べ物の難読漢字、といえば“中華”。
まずは、もしかしたら「毎日食べてる!」というファンも多いだろう定番料理から。
Q7. 拉麺
Q8. 雲呑
Q9. 叉焼
もうおわかりですね。答えは……
A7. 拉麺=ラーメン
A8. 雲呑=ワンタン
A9. 叉焼=チャーシュー
です。
「拉麺」の「拉」は「引く・引っ張る」の意味。麺を引っ張る、で、ラーメン。わかりやすい!
「雲呑」の由来は諸説ありますが、おすすめしたいのが「スープの中に浮いたワンタンが“雲”のように見え、それを“呑”むと幸運が訪れる」という説。「なにかいいことがあるかも?!」と思いながら味わえば、おいしさがより沁みるかも?!
「叉焼」の由来は「叉焼肉(チャーシューロウ)」、中国語で「串焼肉」という意味です。中国や香港では、チャーシューを作るための「叉焼醤(チャーシュージャン)」という調味料もポピュラーだそう。
調味料、といえば、よく見かけるのが、この「醤」という字がついている調味料たち。
豆板醤(トウバンジャン)、甜麺醤(テンメンジャン)、XO醤(エックスオージャン)など、中華料理ではペースト状になっている調味料を「醤(ジャン)」と呼びます。
エビチリなどの辛い料理に欠かせない豆板醤は、ソラマメと唐辛子を発酵させたもの。
甜麺醤は、北京ダックでおなじみ。小麦粉と塩を混ぜ、麹を加え醸造させた甘い味噌です。
では、XO醤は……?なぜこれだけ漢字じゃないの?と思いますよね?
ヒントはこの写真。「ブランデー」です。
ブランデーは、熟成期間が長くなるにつれ、VO、VSO、VSOP、XOとグレードが変わります。なかでも、もっとも熟成された最高級品が“eXtra Old”、つまり「XO」。
かつてこのXO醤を考案したといわれているのが、香港にある高級ホテルの料理長。干しエビや干し貝柱、塩漬けの魚などを使った“最高級の調味料”という自負を込め、その名に「XO」を冠したのだとか。とはいえ、ブランデーは入っていませんので、あしからず!
流行りの“マー活”、ピリピリと刺激的な味の秘密は?
“◯◯醬”のほかにも、中華独特の風味に欠かせないのが、様々なスパイスたち。
写真は、星の形をした「八角(パージャオ、はっかく)」、シナモンやニッキという呼び名の方が馴染みのある「桂皮(グイピー、けいひ)」。見ているだけでも香りが漂ってきそう……!
なかでも、ここ数年、人気急上昇のスパイスがこちら。
さて、なんと読むでしょう?
正解は、「花椒=ホアジャオ(またはホワチャオ)」!
この写真が花椒。
日本語読みでは「はなしょう」または「かしょう」と言います。
赤い果皮の部分を乾燥させて粉末にしたものがポピュラーです。
ところで、昨今よく聞かれるようになった “マー活”なる言葉。
これは“麻辣味(マーラー味)の料理を楽しむ活動”を指しますが、「麻」と「辣」にはそれぞれ別の意味があるって、知っていましたか?
“マー活”でも人気メニュー、麻婆豆腐や麻婆茄子、麻辣火鍋(写真上)などは、いずれもその名に「麻」がつきますが、この「麻」の正体こそ、花椒なんです!
花椒の舌が痺れるような辛さを「麻味(マーウェイ、まみ)」、一方で唐辛子を使った辛さを「辣味(ラーウェイ、らつみ)」と言います。つまり「麻辣味」とは、花椒と唐辛子を使った2種類の異なる辛さ(を持つ料理)、というわけです。
中華料理のメニューで“麻”の字を見つけたら、花椒!と、覚えておくといいですよ。
大勢でワイワイとテーブルを囲む夜、<難読漢字>な食材やメニューが出てきたら、場を盛り上げるチャンスかも?!
この記事で覚えた読み方や小ネタ、ぜひ披露してみてくださいね!
COLUMN
寒い冬はエキナカで“マー活”!アキュアメイド『旨辛 麻婆スープ』
寒い冬、冷えた体を温めてくれるスープ系が充実の<アキュア>の自販機。
この冬、ちょいピリ辛な新顔がお目見えです。その名も、アキュアメイド『旨辛 麻婆スープ』!
その名に「麻」がついていることから、ピンと来た人もいるのでは?そう、このスープは、花椒による痺れるような辛さと旨味がクセになる本格派。チキンとポークをベースに「醬」を加えたスープには、話題の大豆ミートを使ったそぼろ入り。マイルドな辛さが飲みきりにぴったりです。
さらに、この冬のアキュアの自販機には、昨年に続き、高級食材「鱶鰭」を使ったスープもラインアップ。この漢字、読めますか?
答えは「ふかひれ」。
コラーゲンたっぷりの『気仙沼産ふかひれ使用 ふかひれスープ』と、ちょいピリ辛がくせになりそうな『旨辛 麻婆スープ』。この“スープ2トップ”で、寒い季節もがんばるあなたの小腹とココロを満たします!