ついにやってきました、2020年。
夏に控えるビッグイベントにむけて、さらに大勢の外国人観光客が日本を訪れます。街中で遭遇したり、職場で同僚になったり、いろんな出会いがありそう!
でも、英語のつもりでうっかり口にした言葉が「和製英語」だったら意味不明......。コミュニケーションを取るどころか、混乱させちゃうかも?!
そんなことのないように、今のうちにチェック!よく使うのに、伝わらない?!身近な「和製英語」をピックアップしてご紹介します!
「この先のガソリンスタンドを左に…」は、通じない?<街中編>
おそらく、海外の方と遭遇する機会が一番多いのは街中。
地図やスマホを片手に道に迷っている光景、よく見かけますよね。そんな時、道順をスマートに案内してあげられたらステキです。
たとえば、「この先のガソリンスタンドを左に曲がって…」などと英語で道案内したいところですが、この場合、「え?ガソリンスタンドって何?」と、相手の目が点になってしまうかも!
「ガソリンスタンド」は、英語では「ガスステーション(Gas Station)」(イギリスでは「ペトロールステーション(Petrol Station)」)と言うんです。
普段当たり前に使っている「マンション(Mansion)」という言葉も、要注意。
日本では集合住宅のことを「マンション」と言いますが、英語では「大邸宅」=お金持ちやセレブの住むような豪邸、という意味に!
「マンションに住んでるんだ〜!」なんて言ったら、大富豪だと勘違いされちゃうかも!
日本でいうところの「マンション」を表すときは、「アパートメント(Apartment)」や「コンドミニアム(Condominium)」(イギリスでは「フラット(Flat)」)といった表現を使いましょう。
遭遇しやすい“駅での乗り換え案内”。
「○○に行くには、どの電車に乗ればよい?」と聞かれたら、「何番線のホームから、どこどこ行きに乗って……」と教えてあげたいですよね?
ですが、駅の「ホーム」は、英語では「プラットフォーム(Platform)」。後半の「form」がなまって「ホーム」になったという説も。
街中には、似ているようでちょっと違う和製英語がいっぱい。ご注意を!
え?靴磨きのクリームって食べられるの?!<食事編>
旅行中の楽しみと言えば、やっぱり食事。
人気のレストランからストリート・フードまで、地元の食べ物にトライするのは旅の醍醐味。でも、「テイクアウト」は、海外では通じない可能性も。
日本で言うところの「テイクアウト」は、アメリカでは「トゥー・ゴー(To Go)」、イギリスでは「テイク・アウェイ(Take Away)」が一般的。
海外では、オーダーの最後に「For here, or to go?」(ここで食べる?それともテイクアウトする?)と聞かれることも多いので、覚えておいて損はないですよ。
それから「お会計はレジで」というときの「レジ」、これも完全な和製英語。
もともとは「レジスター(Register)」の略語、「キャッシュ・レジスター」の機械から来ているんです。
英語では「キャッシャー(Cashier)」や「チェックアウトカウンター(Checkout Counter)」といった表現が用いられます。
食べ物の名前にも、「シュークリーム」「パン」「ハンバーグ」「カステラ」などのように、外国語由来でカタカタになっている言葉がいろいろあります。
「シュークリーム」は、英語ではなく、フランス語の「シュー・ア・ラ・クレーム」が元。
「シュークリーム」なんて言ったら、「Shoe Cream??(靴磨き用のクリーム??)」なんて変な誤解を招いちゃうかも!英語では「クリーム・パフ(Cream Puff)」で通じます。
「パン」「ハンバーグ」「カステラ」は、それぞれ「ブレッド(Bread)」、「ハンバーグ・ステーキ(Hamburg Steak)もしくはソールスベリー・ステーキ(Salisbury Steak)」、「スポンジケーキ(Sponge Cake)」。
お目当てのフードがあるときには、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
職場は文化・習慣の違いの宝庫!<オフィス編>
ついつい英語だと思って使ってしまいがちな、仕事で使うオフィス用品。
ですが、これらも海外では通用しない場合が多いので、要注意!
「セロテープ」や「ホチキス」といった言葉は、もともとその商品のブランド名からきています。
「セロテープ(Sellotape)」というのはイギリスのブランド名。アメリカだと同様に「スコッチテープ(Scotch Tape)」という別のブランド名が定着しています。
一般的には「セロハンテープ(Cellophane Tape)」もしくは「テープ(tape)」だけでOK。
「ホチキス(Hotchkiss)」も同様にブランド名が固有名詞に定着してしまったパターン。一般的には「ステイプラー(Stapler)」と、全く異なる呼び方になるので、注意しましょう。
書類や契約書への署名は「サイン」?
これは正しいようで、使い方に注意が必要。
「サイン(Sign)」は動詞なので、「サインしてください(Please sign here.)」といった使い方はOK。ですが、名詞の場合の正しい英語は「シグニチャー(Signature)」になります。
ただし、有名人などにサインしてもらうときには、「Autograph(オートグラフ)」と違う単語を使います。お願いするときは「オートグラフ、プリーズ(Autograph, please.)」と使い分けてくださいね。
さて、「あなたの職業は?」と聞かれた時、言葉に詰まってしまうことはないでしょうか?
<オフィス編>の最後は、自己紹介で普通に使う「サラリーマン(Salaryman)」という単語。
日本での用例から“逆流”して、英語の辞書に載っていることもありますが、実際には通じない可能性大!置き換えるとすると、「オフィスワーカー(Office Worker)」でしょうか。
海外では、「経理を担当」とか「人事の仕事をしています」と、仕事内容を具体的に伝えるほうが一般的。会社組織の所属よりも個人にフォーカスする文化の違いと言えそうです。
まだまだある不思議な<和製英語>たち
あげ始めたらキリがない和製英語の世界。カタカナそのままじゃ通じにくい単語はまだまだたくさん!
例えば「トイレ(Toilet)」。日本では普通にアルファベットでも表記されますが、ネイティブが聞くとちょっと違和感が。
というのも、「Toilet」は便器そのものを指す単語。「トイレに行きたい!」と言うと意味は通じるかもしれませんが、ニュアンスとしてはちょっと微妙かも?
国や地域によっては「Toilet」という表記もみかけますが、「レストルーム(Restroom)」や「バスルーム(Bathroom)」といった表現がベター。
多くの観光客が訪れるようになったニッポン。今後は「レストルーム」といった表記が一般的になっていくかもしれませんね。
お次はこちら。スマホの使いすぎで充電が必要になったとき、街中でこれを探すこと、よくありますよね?
さて、なんと呼びますか?
「コンセント」、ですよね?
ですが、これも残念ながら海外では通じない和製英語。正解は「アウトレット(Outlet)」や「ソケット(Socket)」などと言います。
同じように毎日の生活になじみのある、こちら、「ワイシャツ」。
そもそも「ワイシャツ」は「Yシャツ」、ではなく、「ホワイトシャツ」の音から生まれた和製英語なんです(そのほか<スーツに関する小ネタ>はこちらをチェック!)。
英語では「シャツ(Shirt)」と言えばOK。ちなみに、「Tシャツ(T-shirt)」は、そのまま。なんだか不思議ですよね。
最後に、オフィスでも自宅でもお世話になることの多い「電子レンジ」。
残念!これも「レンジ(Range)」じゃ通じません。
「電子レンジ」なら「マイクロウェーブ(Microwave)」、一般的なコンロを指す場合には「ストーブ(Stove)」になります。
ちなみにコンロって一般的にはカタカタ表記されますが、これは「焜炉」と漢字もあって、もともとは漢語からきているそうです。
こんな風に、その語源などを調べてみると、文化の違いや歴史など、いろいろと面白いこともわかったりするのも和製英語を調べる楽しみの一つ。
気になった和製英語があったら、ぜひ調べてみてください。
COLUMN
海外からの注目もアツい!ますます進化するニッポンの自動販売機!
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