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いまさら聞けない?知っておきたい!<日本の歳時記>年末年始編

2018.12.26

*** 記事の内容は作成時のものであり、最新情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。***
※記事の内容は作成時のものであり、最新情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。

いまさら聞けない?知っておきたい!<日本の歳時記>年末年始編

このところ、日々の忙しさに輪をかけて、さらに慌ただしいと感じている方も多いのでは。それもそのはず、冬はお歳暮や忘年会、クリスマス、年賀状の準備、仕事納めの後は帰省......そして、年が明ければ、年始のあいさつ、初詣にお年玉と、とにかくイベントが盛りだくさんの時期ですよね。

そんな年末年始のイベントたちですが、その由来や本当の意味を考えたことってありますか?「そういわれると、ないかも~」とか「なんとなく分かってるつもりだけど自信ない」と思った方もいるのでは?ということで、今回はいまさら聞けないけれど、知っておきたい年末年始の<日本の歳時記>をご紹介しましょう。

知らないと恥ずかしい?!<年末行事>に関するアレコレ

いまさら聞けない?知っておきたい!<日本の歳時記>年末年始編

年末も近づき、12月になると、「この年1年お世話になったあの方へ」と、贈るもの……といえば?そう、「お歳暮」。昨今では「贈ったことも、贈られたこともないかも」という方もいるかもしれませんね。ですが、ここはひとつ、「お歳暮」って、そもそもどのような習わしなのか、ぜひ知っておきましょう。

「お歳暮」は、年が終わるのに際し今年1年お世話になった人へ感謝の品物を贈る「歳暮の礼」の略語。そもそもの始まりは、新年に来る歳神様やご先祖様へのお供え物を両親や親戚などに届けたことからだといわれています。

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お歳暮にはこのように「のし紙」がかけられていますよね?ところで「のし」がどの部分?「えっ?この紙のことじゃないの?」と思ったアナタ、上の写真の右上に貼られている、小さな飾りのようなものに注目してみてください。この飾り、“何か”が包まれているのですが、その“何か”とは……?

その正体は“干したアワビを広げて伸ばしたもの”、つまり“熨(の)しアワビ”!これを包んだものが「のし」です。現在では紙で代用されていることがほとんどですが、なんでわざわざアワビを?と思いますよね。のしアワビは、寿命を延ばすとか、商売を伸ばすなど縁起のよいものと考えられ、昔から最高のおもてなしとして添えられていました。「水引(みずひき)」と「のし」を絵に描いた簡略バージョンもよく見かけます。

水引にもさまざまな形や意味合いがあり、知っているといないとでは大違い!「ん?水引っていったい……?」と思った方もいるかもしれませんね?それはまた、記事の後半で!

パーティーシーズン!でもその“ホントの意味”、分かってる?

いまさら聞けない?知っておきたい!<日本の歳時記>年末年始編

クリスマスに忘年会と、年末はパーティーシーズンでもありますね。街のディスプレイが赤と緑のクリスマスカラーになると気分も盛り上がってきますが、なぜテーマカラーが赤と緑なのかといいますと……。

「クリスマス」はもともと「キリストのミサ」を意味する言葉。赤はキリストの流した血、緑は冬でも葉を落とさないモミの木などの常緑樹の生命力を象徴しています。まさに、キリスト降誕を祝うのにちなんだ色なのです。

クリスマスを日本に伝えたのは、キリスト教を広めるために来日したフランシスコ・ザビエルでした。そして、初めてクリスマスが祝われたのは1552年、室町時代の山口県だったという記録が残っています(※)。

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“室町時代のクリスマス”も気になりますが、実は「忘年会」もルーツをたどると室町時代の行事“年忘(としわすれ)”に行きつく模様。時が経ち、江戸の頃には、親戚や友人を集めて「1年の苦労を忘れて無病息災を祝おう!」と、宴を開く風習が庶民に定着していました。

現代の忘年会は、会社での上司・同僚や、親しい仲間が集まって宴会を行うスタイルが主流ですよね。普段なかなかゆっくり話せない人とも、おいしい食事やドリンクとともに、にぎやかな時間が過ごせる忘年会。とはいえ、食べ過ぎ・飲み過ぎには気をつけて、楽しい時間を過ごしてくださいね。

年末年始によく聞くフレーズ、正しく使えてる?

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12月となるとあちらこちらで耳にする&自分でも口にすることが多いかも……な「良いお年を!」というフレーズ。でも、その続きって?良いお年を……のあとは「お迎えください」と続きます。「無事に年が越せますように、そして来年も健やかに過ごせますように」という思いが込められています。ということは……年賀状に書いたり、年が明けてからのあいさつに使ったりするのはNGです。

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さぁ、そして1年の最後に食べるもの……といえばやっぱりコレ、「年越しそば」です。 こちらは、江戸時代以降に全国に広まった風習で、そばのように長く幸せや長寿を願うほか、昔、金銀細工の職人が散らばった金粉を集めるのに練ったそば粉を使っていたことから、金運を呼ぶ縁起物でもあるといわれています。

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また、一説では、そばは過酷な環境でも育ち、一度倒れても持ち直せる強さから“失敗も巻き返せる”という意味もあるとか。「そばのルーツをもっと知りたい!」と思ったらぜひコチラもどうぞ。忙しい私たちの味方、“駅そば”の小ネタもありますよ。

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時代によって歳時記も変化してきたわけですが、新年に届く「年賀状」もそのひとつ。正月に自宅を訪問し合ってあいさつをする「年賀」という習わしがハガキを交わすことへと代わっていったものです。最近ではハガキで出す人が減り、メールやSNSなどへとスイッチしつつありますが、どんな形でも送る言葉は一緒ですよね。

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新年のあいさつには、謹賀新年、賀正、迎春など、おめでたいイメージの言葉がいくつもありますが、さて、あなたは上司や先輩など目上の方へ送るとしたらどれを選びますか?

どれも良さそうに思えるかもしれませんが……ベストチョイスは“謹賀新年”です。その意味は「謹(つつし)んで新年をお祝いいたします」。なので、 “賀正”や新年を迎える“迎春”といった言葉よりも、かしこまった表現というわけです。

心のこもった贈り物、新年のあいさつにも欠かせない!「水引」の“伝統美”

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さて、ここで先にご紹介した「のし」セットで欠かせない「水引」にフォーカス!お歳暮やお年賀など慶弔用の贈り物などに用いられる水引は、包み紙を結ぶと共に封かんの役割も。また「あなただけへの贈り物です」という気持ちも込められています。

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基本の結び方には2つあり、上の写真のような1度結んだらほどけない「あわじ結び」や「結びきり」と、下の写真のような何度も結び直せる「蝶結び」があります。

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「結びきり」は、結婚式や快気祝いなど2度とあってほしくないことに使われ、逆に「蝶結び」は、何度あっても嬉しい一般的なお祝いに用いられます。配色は基本2色の組み合わせで、おめでたいことには「赤・白」や「金・銀」などが使われます。

ほかに、最近ではかわいらしいモチーフのものもあります。購入してきたものもいいですが、ときには手作りで、のしをかけたり、水引を使って包み方を工夫したりするのも、心のこもった新年のプレゼントとして喜ばれそうですね。

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最後におまけでもう1つ。お正月の鏡餅・しめ飾りなどに欠かせないオレンジ色のアレといえば……みかん?!……ではないんです!その正体を知りたい!という方はコチラの記事 もどうぞ。

ただ楽しんでいただけかもしれないイベントも、その背景を知っているといないとでは、見え方や心構えも大きく違ってくるはず。あなたにとって、この年末年始がより一層味わい深いものになりますよう、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。でも、盛り上がりすぎて、食べ過ぎや飲みすぎにはご注意を~!


※「クリスマス市 山口」日本のクリスマスは山口から実行委員会
<参考文献>
『大日本歳時記 冬』(講談社、1987年)
『歳時記語源辞典』(文芸社、2003年)
『暮らしのことば 語源辞典』(講談社、1999年)
『身近なことばの 語源辞典』(小学館、2009年)
『現代こよみ読み解き事典』(柏書房、2003年)
『もっと!暮らしたのしむ なごみ歳時記』(永岡書店、2006年)
『家族でたのしむ 歳時記・日本の行事』(池田書店、2007年)
『鳩居堂の日本のしきたり豆知識』(マガジンハウス、2013年)
『そば・うどん百味百題』(柴田書店、1991年)

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COLUMN

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年末年始は、身近な人へ日頃はなかなか言えない感謝の気持ちを伝えるのにもピッタリな時期です。
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