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湯船に浸かってる?ニッポンの<風呂&銭湯>今昔物語

2019.6.22

*** 記事の内容は作成時のものであり、最新情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。***
※記事の内容は作成時のものであり、最新情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。

湯船に浸かってる?ニッポンの<風呂&銭湯>今昔物語

じわじわと暑くなると、「湯船に浸かるなんて面倒くさい!」とシャワーで済ませていませんか?「いつもシャワー派なんだよね〜」という人も多いかもしれませんが、いやいや、ちょっと待ってください!昨今、夏こそ湯船に浸かって調子を整えようという"風呂活"や、「銭湯」がじわじわとブームに。"湯船に浸かることの良さ"が見直されはじめているんです。

時代や国を問わず、みんな大好き?!<お風呂のはじまり>

湯船に浸かってる?ニッポンの<風呂&銭湯>今昔物語

ところで、「湯船=浴槽」のことですが、どうして“お湯の船”って書くのか、知っていますか?

浴槽がボートに似ているから?……と思いきや、江戸時代には「浴槽を取り付けた船で商売する」移動式のお風呂屋さんがあったそうで、それを「船湯」や「湯船」などと呼んでいたから、なんだとか。

そんな<お風呂>の世界では、江戸時代なんてまだまだ最近の話。世界では紀元前の浴槽も発見されているんです。

それは、紀元前1800~1400年。ギリシャのクレタ島にある遺跡・クノッソス宮殿で見つかったのが現存最古のバスタブといわれています。でも入浴施設そのものは、もっと以前から存在していたらしいのです。

湯船に浸かってる?ニッポンの<風呂&銭湯>今昔物語

それがこのプールのような場所。紀元前2000年前後に繁栄したインダス文明の都市遺跡「モヘンジョダロ」で発見された共同浴場です。ちなみに「モヘンジョダロ」は、その名前のインパクトは刻まれていても、現在のどこの国にあったのか知らない人も多いのでは?正解は、パキスタンです。

では、日本でのお風呂文化のはじまりは?調べてみたところ、入浴するという概念は、6世紀頃に仏教とともに伝わったといわれています。

湯船に浸かってる?ニッポンの<風呂&銭湯>今昔物語

上の写真は、とあるお寺に伝わる鎌倉時代の岩風呂の名残。入浴には「体を洗い清める」意味があって、多くの寺院には「浴堂」と呼ばれるお堂がありました。汗を流すとか、リラックスして1日の疲れを癒やすというよりも、仏道に励むための「業(ぎょう)」のひとつとして考えられていたようです。

仏教では、お風呂は「七病を除き 七福を得る」とも。今と昔とではその意味が違ったとはいえ、人々にとって大切なものだったことがわかりますね。

江戸時代までの主流はサウナ?!ニッポンお風呂むかし話

湯船に浸かってる?ニッポンの<風呂&銭湯>今昔物語

「湯船」が登場した江戸時代、お風呂は庶民にも一般的に。といっても江戸初期までは、いわばサウナのような「蒸し風呂」が主流でした。湯気だけでお湯がなかったため「空風呂(からぶろ)」とも呼ばれていたとか。

湯船に浸かってる?ニッポンの<風呂&銭湯>今昔物語

日本古来の「風呂敷」も江戸時代の定番アイテム。その語源は「お風呂用具や着替えを包んで持って行くための布」というと「なるほど〜」と思ってしまいそうですが、実はそうではありません。

「蒸し風呂に入るときに、体の下に敷いていた」が正解。室町時代から使われていたという説も。お風呂にまつわるコトバ、その語源がもっともらしいものでなく、ちょっとひとひねりあるのも面白いですよね。

当時、お風呂はまだ一般家庭には備わっておらず、庶民は銭湯に集いました。銭湯が現代のように「湯に浸かる」スタイルになったのは、江戸後期になってから。ちなみに、混浴だったそうですよ。

銭湯は小さな美術館?!壁画は「富士山」だけにあらず!

湯船に浸かってる?ニッポンの<風呂&銭湯>今昔物語

そんな、江戸時代から愛されてきた銭湯は、近ごろ“NIPPONの文化”を手軽に体験できるスポットとして、訪日外国人にも人気。もしかすると、海外の方の目には、銭湯の壁に大きく描かれた絵も新鮮に映っているのかもしれませんね。

銭湯の壁画といえば、ペンキ絵だったりタイル絵だったり、バリエーションはありますが、なんとなく「富士山が定番だよね」と思いませんか?なんで「富士山」なんでしょう?

湯船に浸かってる?ニッポンの<風呂&銭湯>今昔物語

その答えはJR水道橋駅近くにかつてあった銭湯「キカイ湯」に。大正時代に「子どもたちに喜んで湯船に入ってほしい」という想いから壁にペンキ絵を描くことになったそう。

富士山の絵は、静岡県出身の絵師がふるさとの景色を描いたのがはじまりともいわれています。「銭湯富士」とも呼ばれるペンキ絵は、周囲の銭湯がこぞって真似をして広まっていったとか。

湯船に浸かってる?ニッポンの<風呂&銭湯>今昔物語

そして、現代。銭湯の壁画は進化を遂げています。

上の写真は、東京都昭島市、JR青梅線の東中神駅から徒歩7分のところにある「富士見湯(※1)です。圧巻の色使いはまさにアート!見ているだけで元気になれそうです。

さらに、銭湯という「場」そのものにも変化&進化が。昨今では、ライブやアートイベントが行われるなど、「湯に浸かる」プラスαの楽しみ方もされています。また、若者向けに銭湯情報を発信するサイトも登場し、注目が集まっているんですよ(※2)。

浸かって歌って、ストレス発散!お風呂で歌うとうまく聞こえるのはなぜ?

湯船に浸かってる?ニッポンの<風呂&銭湯>今昔物語

一方、自宅のお風呂にゆったり浸かってリラックスする「風呂活」も静かなブームに。入浴剤やアロマを入れて香りを楽しんだり、音楽を聴いたり。時には、思いっきり歌ってストレス解消もいいかも!

そういえば、お風呂で歌うとなぜかうまく聞こえる気が……。それにもちゃんとしたワケがありました。お風呂は、せまい空間で音を吸収しにくい材質でつくられているから歌声が響き、エコーがかかって、うまく聞こえるのです。

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でも、いくら気持ちよくても長湯は禁物!1回の入浴でカラダから失われる水分量、さてどのくらいか知っていますか?

じんわり汗をかく程度……と思っていても、なんと500mlほど、といわれているんです(※3)。入浴前後、もちろん湯船に浸かっている間でも、“水分補給は大切”なんですね。

自宅のバスタブで歌いまくるもよし、たまには天井の高い&広い銭湯を満喫するもよし。水分チャージしながら、ゆったり湯船に浸かるバスタイムで、カラダとココロをゆっくり癒やして、暑い夏を元気に乗り切ってくださいね。

※1富士見湯

※2東京銭湯-TOKYO SENTO-

※3 『お風呂の達人』(草思社)p80. 『入浴の事典』(東京堂出版)p82.より

<参考文献>
『お風呂の歴史』 (白水社、2006年)
『お風呂の達人 バスクリン社員が教える究極の入浴術』 (草思社、2011年)
『入浴と銭湯』 (雄山閣、2016年)
『入浴の事典』(東京堂出版、2013年)

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