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fujiyama、ninja、sushi......だけじゃない!海外で"まんま"通じる日本語

2019.7. 4

*** 記事の内容は作成時のものであり、最新情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。***
※記事の内容は作成時のものであり、最新情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。

fujiyama、ninja、sushi......だけじゃない!海外で

"nemawashi"に"emoji"、"tsundoku"に"mikan"......上の写真に書かれた単語の中で、海外でもそのまま通じる日本語はどれでしょう?

訪日外国人の増加に加え、世界的な和食ブームやポップカルチャーの影響で、いま、多くの日本語が世界の「共通語」として使われています。日本人特有の考え方やメソッドが "Cool!"と評価され、言葉ごと取り入れられることも。

そこで今回は、外国人との会話も弾む(?!)"まんま"使える日本語をご紹介。冒頭のクイズの答えは、このあとで!

水戸黄門の時代に“inro(印籠)”を知っている外国人がいた?!日本語「輸出」の歴史

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世界で最も権威があるとされるオックスフォード英語辞典に収録されている日本語由来の単語はおよそ500語(※1)。伝統文化や食、生活様式やビジネスに関するワードまで、さまざまな言葉が「英単語」として辞書に載っています。

では、そもそも日本語はいつごろから英語に取り入れられていったのでしょうか?

日本語が西欧に「輸出」された歴史は意外と古く、16世紀半ばまでさかのぼります。最初は主にキリスト教の宣教師によって、17世紀に入り日本が鎖国してからは、欧州で唯一交易を許されていたオランダ商人などによって、いくつかの日本語がヨーロッパ諸国へ伝えられたそうです。

そのころ英語に取り入れられたのは、“bonze(坊主)”、“inro(印籠)”、“shogun(将軍)”、“tatami(畳)”、“samurai(侍)”、“zazen(座禅)”などごくわずか。

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でも、あの「黄門さま」が活躍していたころ、海の向こうに“inro(印籠)”なんて言葉を知っている外国人がいたとは、びっくりですね。

そして、“shogun”の時代が終わると、開国を機に海外との交流が盛んになり、日本の文化や食べ物などが伝えられると同時に、多くの日本語が英語化されていきました。

中でもおもしろいのが、“satsuma(薩摩)”です。英語ではある食べ物の名前を意味するのですが、次のうち、どれだと思いますか?

(1)サツマイモ
(2)黒豚
(3)温州みかん

正解は……?

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「温州みかん」です!今では、温州みかんの産地といえば愛媛や和歌山が思い浮かびますが、なぜ“satsuma”なの?と思いますよね(温州みかんの謎については、コチラの記事もチェック!)。

温州みかんは、もともと鹿児島生まれと考えられていて、「薩英戦争の後、和解のしるしとして薩摩藩からイギリスへ苗木を贈った」とか「アメリカの高官夫妻が薩摩を訪れた時、日本のみかんのおいしさに感動して苗木を持ち帰った」など、その由来は諸説ある模様。

今でもアメリカのアラバマ州やフロリダ州など温州みかんを栽培している地域には、“Satsuma”という地名が残っているんです。

“manga”や“anime”は世界共通語!ポップカルチャーがつなぐ日本と世界

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辞書に載っている言葉のほかにも、いまや世界共通語となっている日本語はたくさんあります。そう、マンガやアニメ、ファッションなどに代表される日本のポップカルチャーに関するワードです。

“manga(マンガ)”や“anime(アニメ)”はもちろん、“kawaii(カワイイ)”、“otaku(オタク)”、“cosplay(コスプレ)”、“emoji(絵文字)”などの言葉は、日本語のままで通じます。

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“まんま”通じる日本語が増えているのは、英語圏だけではありません。

中国では「宅(オタク)」「萌(萌え)」「現充(リア充)」「弾幕(動画サイトで流れてくるコメントのこと)」などの言葉が、若者を中心に普及しているそう。発音は違っても、漢字を見れば共通認識が持てるのが面白いですね。

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ほかにも、中国では近年、「整理券」や「福袋」という言葉が使われるようになってきたという情報も。

「もともと中国語じゃないの?」と思いきや、いずれも中国にはなかった言葉で、「整理券」は日本のポップカルチャー関連のイベント会場から広がり、さまざまな場所に導入されているのだとか。

また、ネットショッピングが盛んな中国では、正月・旧正月などに限らずさまざまなオンラインショップでセールが行われます。その際、福袋が販売されたり、個人間でもフリマアプリで文房具などを詰めた福袋を売買するなど、日常的に楽しまれているようです。

その考え方が“So cool”!世界に伝わる日本の精神

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中国の例にも見られるように、日本の言葉がその習慣やシステムとともに海外に普及した例は、実はけっこうあるのです。

たとえば、“KOBAN(交番)”。かつて「世界一治安が悪い」ともいわれたブラジルのとある町、日本の交番制度を取り入れたことで安全な町になったとか!これを参考に、今ではホンジュラスやエルサルバドルなど近隣諸国にも“KOBAN”の普及が進んでいるそう。

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ビジネス用語でも、日本型経営管理システムを象徴する“kaizen(改善活動)”や“Kanban(かんばん方式)”は以前から定着しています。

近年、日本でビジネスをする上では欠かせない“nemawashi(根回し)”なんて言葉も、とくに日本企業と取引のある海外のビジネスパーソンの間に浸透し始めているそうですよ。

また、日本人の精神や考え方を表す言葉もどんどん世界へ広まっています。

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代表的な例が、“mottainai(もったいない)”。

「ものを捨てずに大切にしよう」という考え方を表すこの言葉を世界共通語にしたいと、ノーベル平和賞を受賞したケニアの環境保護活動家、ワンガリ・マータイさんによって広められました。

ほかにも、“omtenashi(おもてなし)”や、「和を保つ」という時の“wa(和)”、さらには、飲食店のコースメニューなどによくある“omakase(おまかせ)”や買った本を読まずに積んでおく“tsundoku(積読)”など、私たちが普段なにげなく使っている言葉も、英語にはない概念として、じわじわと広がっています。

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さらに!日本語を起源とする「新語」も生まれています。

例えば、“kondo”もその一つ。この意味、分かりますか……?

“kondo”とは、「片付ける」という意味。まったく関係のない言葉のようですが、ここでピン!と来た方、整理整頓好きですね。

由来は、片づけコンサルタントの近藤麻理恵さん。アメリカ、イギリスを始め世界中で近藤さん発案の片付け方のメソッドが反響を呼んだことから、“まんま”通じる英単語に。これは、日本人でも知らない人が多いのではないでしょうか。

海外で“まんま”通じる日本語を探してみると、これまで気づかなかったニッポンの良さが見えてきます。これからますます増える海外からのお客様に、“omotenashi”のこころで接したいですね。


※1 参考:「日本出自英語語彙再考」大和田栄 東京成徳大学研究紀要 ―人文学部・応用心理学部―第24号(2017)

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日本の魅力を伝えたい! “sumi-e”自販機プロジェクト

日本の魅力を伝えたい! “sumi-e”自販機プロジェクト

訪日した外国人が驚くものの一つに、自動販売機があります。空港や駅、街中のいたるところで見られる自販機は治安の良さの表れとして、外国の人々の目に“Cool”に映るようです。

JR東日本のエキナカには、水墨画がデザインされた自販機があります。水墨画アーティストの茂本ヒデキチさんによる「歌舞伎」「日本舞踊」「相撲」「流鏑馬」の墨絵は躍動感たっぷり!移動中の乗り換えや待ち時間に、ふと目にした自販機にも日本の文化を感じられる……これも、自販機大国とも呼ばれるニッポンらしい光景かも?

ちなみに、“sumi-e(墨絵)”も“まんま”通じる日本語。4つの“sumi-e”には、実は「acure」の5文字が隠されているんです!ドリンクを味わいながら、ぜひ探してみてくださいね。

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