わたしたちに馴染みの深い「駅そば」の歴史 や、「暗黒そば」なるレアなそば 、など、この『アキュアラウンジ』でも度々取り上げてきた<そば>。
とはいえ、まだまだ知らないことがある奥深さがあるのが、この<そばの世界>!
例えば、「せいろ」「もり」「ざる」の違い。そば処・長野が誇る「信州そば」って、どんなそば?
<そば>にまつわる豆知識・2020年バージョン、スタートです!
「せいろ」「もり」「ざる」、どう違う?
現在のような細い麺状のそばが普及したのは江戸時代(詳しくはこちら )。「せいろ」「もり」「ざる」の発祥も、その頃にあると言われています。
まずは、「せいろそば」。
「せいろ」は「蒸籠」と書き、まんじゅうなどを蒸す道具のこと。
こんな四角い形のもの(写真上)や……、
このような丸いものが「せいろ」と呼ばれる道具です。
「せいろそば」は、このせいろを使って蒸したそばを、湯気の立ち上がるせいろに入れたまま提供したのが、そもそもの始まりです。
江戸中期になると、器に盛られたそばを別の器のつゆにつけて食べる、という食し方の他に、
麺につゆをかけて食べる「ぶっかけ」がトレンドに。
この「ぶっかけそば」に対し、そば・つゆが別々になったそばを区別するため、「もりそば」という名前が登場。「もりそば」を盛り付けるのは、皿・椀・せいろ、なんでもOK。何かの器にそばを“盛る”というわけです。
となると……そう、「せいろそば」も「もりそば」の一種。
では、「ざるそば」は?
江戸のとあるそば店が考案した「ざるそば」。
皿やせいろではなく、あえて「竹ざる」に盛りつけることで、他店との差別化を図ったそうですが、これがまたたく間に大ヒット!他店も軒並み真似るようになり、「ざるそば」が市民権を得ていきました。
と、それぞれ発祥の違いはあれど、「せいろ」「もり」「ざる」、結局どれも“何かにそばを盛る”=「もりそば」なのでは??
確かに、昨今ではどれを頼んでも……、
こんな感じだったり、
こんな感じだったりと、「ざる」「もり」が、せいろを模した器に盛られていたり、逆に「せいろ」や「もり」を注文したのに竹ざるで出てきた……、なんてことも。
そう、結論、現代ではもはや「ざる」「もり」「せいろ」に大きな違いはないんです!
「海苔がのっている のが『ざるそば』だ!」という説もありますが、これもお店によってまちまち。必ずしも「ざる=のり」とは言えないようです。
せいろで蒸したそばを使うはずの「せいろそば」も、すでに江戸時代後期からは、湯で茹でたそばをせいろ型の器に盛るようになったそう。
しかも、その理由は「器を底上げして量を多く見せるため」。
せいろ型の器の上に「すのこ」を敷いて使ったのがはじまりなんだとか。
ちなみに、昔は「せいろ」「もり」「ざる」、それぞれでそばつゆの味に差があったとも言われていて、今でもそばつゆ・麺の量などで違いを出している店もあります。
メニューに「もり」「ざる」が両方あるときには、海苔の有無・つゆの味・麺の量などが異なる模様。ぜひチェックしてみてくださいね。
そばといえば「信州」!でも、なんで?
<そば>の名産地といえば、今も昔も、やっぱり信州!
「信州そば」とは一般的に、信州こと長野県で作られるそばの総称です。
そばの栽培には、高冷地の気候がぴったり。昼夜の寒暖差が大きいことで、おいしいそばの実が育つんです。
長野県はこの栽培条件に当てはまるため、県内各地で良質なそばを収穫可能。
古くから「信州そば」が日本全国に名を馳せ、今なお愛され続けている理由は、なにより土地柄にあったんですね。
「信州そば」にも、色んな種類が!
「信州に出かけて、おいしいそばを食べよう!」と調べてみると、地域ごとに「●●そば」が多数存在することに気づくはず。
そばの名産地なだけに、麺・味付けなどに地域ごとの特色があるんです。
例えば、そばの最高峰とも称される「霧下そば」は、上質なそばの実が特長です。
「霧下そば」は、“霧の下”で育ったそばのこと。高冷地の中でも、霧が出るほど標高の高い場所で栽培されたそばを指します。
信州の妙高・黒姫・戸隠・木曽などが産地として知られています。
なかには、「戸隠そば」のように、産地の名前で知られるものもあります。
戸隠は、かつて長野市にあった村。今も、戸隠山などの地名が残る地域です。
「戸隠そば」は、ご当地・戸隠産のそばの実を使用。外殻を含んだ「挽きぐるみ」の粉が使われています。
「戸隠そば」は、岩手県の「わんこそば」、島根県の「出雲そば」とともに“日本三大そば”と呼ばれています。水をほとんど切らずに麺を少量ずつ束ねて竹ざるに盛った「ぼっち盛り」で提供されるのが特徴です。
ちなみに、「霧下そば」「戸隠そば」は長野県外でも食べられますが、他ではほとんど見かけない、県内ならではの「信州そば」も!
長野県北信地方の郷土料理「おしぼりそば」は、その1つです。
「おしぼりそば」とは、辛味大根をすりおろし、その絞り汁に信州味噌を溶かしたものに 、そばをつけて食すもの。
長野は海に面しておらず、山に囲まれた地域。
昆布やかつお節など出汁となる材料が手に入らなかったため、このような食べ方が生まれたわけです。
他にも、「凍みそば」「富倉そば」など、まだまだ、ご当地ならではのレアなそばが揃う、信州。
好みの「信州そば」を求めて旅するのも楽しそう!
旅の前には、そばの種類や食べたいそばをチェック しておでかけくださいね。
“そばの実”にも様々な種類が!「韃靼そば」って何だ?
さまざまな種類が存在する「信州そば」。
実は“そばの実”自体にも、いくつかの種類が!
そばの花、といえば、通常は白。
ですが、赤い花を咲かせる「赤そば」や、白にほんのりグリーンがかった花を咲かせるものも。それが「韃靼そば」です。
「韃靼そば」は「苦そば」と呼ばれ、かつては麺づくりには向かないと考えられてきました。
ところが近年、栄養価などの点から脚光を浴びることに!
お茶にも用いられ、その名が知られるようになりました。
いまやエキナカでも楽しめる「韃靼そば」。
それが、<アキュアメイド>の『信州そば茶』 です。
一般的なそばの実に、韃靼そばの実がブレンドされた『信州そば茶』。
もちろん、どちらのそばの実も100%が信州産。
HOTでもCOLDでも、そして常温でも。いつでもおいしい、その味の秘訣は“そばの実の割合”!
「信州そば」の甘みや渋み、香ばしさを重視し、何十通りもの味を研究した末にたどりついたおいしさ。アキュアならではの「とことんこだわる」姿勢が、ベストな割合を探り当てたのです。(『信州そば茶』の開発秘話はこちら !)
おいしいそばを食べるときのお供には『信州そば茶』!
ぜひ江戸時代から愛される日本の食<そば>の世界を満喫してくださいね。
COLUMN
四季を通して、どんなシーンにもマッチ!アキュアメイドの『信州そば茶』
いま<アキュア>の自販機は、“和のお茶”がアツい!
2種類の味わいが楽しめる緑茶『朝の茶事』に、話題のお米を使った『新之助 玄米茶』、そしてこの『信州そば茶』と、<アキュアメイド>だけでも様々な和のお茶がラインアップ!
『信州そば茶』シリーズは、写真の『信州そば茶(秋冬限定)』と『信州韃靼そば茶(春夏限定)』の2種類。ランチのお供に、和菓子を楽しむおやつTIMEにと、四季を通して“信州そばの香ばしさ”をドリンクでお楽しみいただけます。
和のお茶といえば、グリーンや暖色系のパッケージが多いなかで、この『信州そば茶』はちょっぴり異色。そう、そば店でよくみかける“藍染ののれん”をイメージしているんです。
馴染みのそば店の暖簾をくぐるように気軽な<そば>として、ぜひ『信州そば茶』をみなさんの毎日に取り入れてみてくださいね。