年々蒸し暑くなる日本の夏。忙しくしていると気付けばノドがカラカラ......。「今すぐ何か飲みたい!」と辺りを見渡せば、そこには......そう、「自動販売機」!
日本では当たり前の光景ですが、マチナカや<エキナカ>など、どこにでも自販機があるのは、外国人観光客が日本に来て驚く"スゴイ光景"のひとつなのだとか。私たちには、なかなか実感しにくいかもしれませんが、日本は"自販機大国"といわれて久しいのです。
そこで今回は、世界と日本のユニークな自販機や、普段はなかなか見ることができない自販機内部の様子をご紹介。この記事を読み終わるころには、ちょっとした"自販機博士"になれるかも?!
突然ですが、「自販機」を英語で言うと?<世界の自販機ウォッチ>
「自動」だから、オート……?No!英語では「vending machine(ヴェンディング マシン)」といいます。世界の自販機に目を向けると、「え!こんなものまで?!」と驚くラインアップも!
最初は、2018年にはサッカーの祭典の開催地としても注目の(ちなみに、旧共産圏としては初の開催だそう!)ロシアから。ロシアでは、空港などの自販機でなんと「宇宙食」や「キャビア」が売られているそう!
お次はコレ、“オランダ名物”の自販機ですが、何か分かりますか?下の写真をよーく見るとヒントが……。
正解は「コロッケ」!オランダでは「クロケット(Kroket)」と呼ばれ、手軽に買えるオランダっ子のおやつなのだとか。細長い俵形が基本で、実は日本のコロッケの元祖とも。ここでは、コロッケバーガーやフライドポテトなども売られています。
ほかにも、イタリアには3分で焼きたてのピザが買える自販機(写真上)が!その他にも、フランスには新鮮な牛乳をボトリングできる自販機が存在するなど、世界中にはご当地ならではのさまざまな自販機グルメが存在します。
夏休みに海外へ行く予定がある方は、ちょっと意識して、ご当地ならではの自販機をウォッチしてみるのも楽しいかもしれませんよ。
出会ったら、使いたくなる&撮りたくなる?!<日本のレア&スゴ系自販機>
そして、“自販機大国”の日本。自販機の台数はアメリカに及ばないものの、利用金額は日本が世界一と言われています(※1)。それだけ“自販機で買う”ことは私たちの日常に溶け込んでいるんですね。
そんな日本の自販機の中でもっとも多いのは飲料用ですが、フード類も充実。見たこと&利用したことがある方も多いかもしれませんね。
「もしかして、中に人が入っているんじゃ……」と思わせるレトロな外見でも、出会ったらお腹の具合は関係なく、とりあえず使ってみたくなっちゃいますよね?
ほかにも、農家さんが多い地域では、卵や野菜などが買える自販機も。“無人販売所の進化系”ともいえるこのスタイルは、毎朝採れたての食材を届けてくれる農家さんとの、小さな箱を通した“つながり”を感じさせてくれます。
<エキナカ>にも、お菓子や飲料以外にも、ちょっとめずらしい&うれしい自販機が!それはJR水道橋駅やJR鶴見駅などにある「かさ」の自販機。うっかり忘れてしまったときや、突然襲ってくるゲリラ豪雨のときなどに、助かりますよね。また、<エキナカ>でもよく見かけるようになった“カプセルトイ”も日本が誇る(?!)自販機のひとつです。
こうして“自販機大国”となった日本ですが、そうなった理由は2つ考えられると言われています。1つ目は「治安のよさ」。屋外に置いていても盗難や破損の被害が諸外国に比べて少ないんだそう。そして、2つ目は……そう、「技術力」!
あの四角い箱の中には、飲料&食品から日用品、オモチャまで、さまざまなモノを安心・安全、そして便利に利用できるように開発された、外見からは想像できないような“スゴ技”が詰まっているんです。
※1自販機のない世界なんて考えられない?!そういえば、いつからあるの?自販機の歴史をひもとく<自販機クロニクル>(2017.12.12)
いつでも冷たい!缶やペットボトルがへこまず出てくる! “当たり前”を叶えてくれる<飲料自販機の“スゴ技”>
その“スゴ技”システムを知りたい!自販機の中を見せてもらおう!と、JR東日本管内の某駅ホームに向かってみると、「カシャ、カシャ、カシャ……」とリズミカルな音が。ちょうどオペレーターさん(と呼ばれています)が、商品補充の作業中。この光景、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
夏は飲料自販機の繁忙期。暑い中でも、ひとときも休まずに額に汗して作業するオペレーターさん。一見、単純作業にも見えて、実はココには熟練のワザが!商品が破損していないか目視&手触りでチェック、途中でボトルが引っかかったり、向きが変わってしまったりしないよう、投入角度に気をつけたり。もちろん駅は“利用されるお客さま最優先”、周囲の安全にも気を配ります。安全かつ正確にすばやく作業できるのは、経験のなせる技!
さっそく自販機の中を見せていただくと、下には飲料の出口が3つ(※2)。ボトルのサイズやホット・コールド別に仕分けられるしくみになっています。そして扉の内側には、さらに開く“内扉”が!この内扉、飲料の温度調整のため、補充作業時にはめったに開けることはないとのことなのですが……。
ジャーン!特別に内扉を開けていただいたのが上の写真です!「え?どこが“スゴ技”なの?」と思いましたね?ではご説明していきましょう!
ドリンクを購入すると、写真の右側に見える滑り台(シューター)に商品が落ち、可動式のシューターが受け取ったときのショックを吸収。そして、滑り落ちてきたら、写真左側のフラップをくぐるのですが、ここで、さらにショックを吸収&ボトルの向きを補正するんだそう。
ちなみに、自販機の上部から補充されたドリンクは、“まっすぐ”ではなく “蛇行”しながら下へ落ちるのだとか。商品の落下速度を遅くすることで破損を防ぐという、考え抜かれた設計のなせる技なんです!
また、アキュアの自販機ならではの特長のひとつが、“購入ボタン”たち(写真下)。
ホット・コールドの表示や価格など、買うときに必要な情報が盛りだくさん&ひとめでわかる絶妙な大きさ。さらには、商品見本にもご注目!過去には実際の商品のパッケージを見本として使うことが多かったのですが、昨今ではこうした“ダミー”が多く使われています。商品の特長やアピールポイントが一目でわかるよう“POP”としての役割も担う、かなり凝った作りに!これも実は「選びやすい・買いやすい」を実現するために、かなり考え抜かれた設計の賜物!
ちなみに、上の写真、価格表示部分をよく見ると……末尾が「〜5円」と“1円単位”になっているのに気がつきましたか?これはアキュアの「Suica電子マネー専用自販機」だから、なんです。この「Suica電子マネー専用自販機」、Suica(をはじめとする交通系電子マネー)で購入すると“一律5円引き(※3)”とちょっぴりおトク!これはちょっとした小ネタとして、覚えておくといいかも!
自販機自体はもちろん“機械”。だから内部はパッと見は無機質な印象ですが、パーツの素材や設置角度ひとつとっても、商品を傷つけないように、そして、私たちが取り出しやすいようにと、年々研究と改良がされており、多くの人たちの知恵や努力の結晶なのですね!
そうそう、そんな自販機、どうやって作られているのか、興味が出てきた方はコチラの記事(自販機ファンも、工場マニアも、コレは必見?!ついに潜入!「自販機」ができるまで!)もぜひご覧ください!自販機の製造工程が見られるのは、けっこうレアですよ!
※2自販機の内部のしくみは、自販機の種類により異なります
※3JR東日本のエキナカにある「アキュアの自販機(現金・Suica併用)」との比較
“スゴ技”がつまった自販機で、何を買う?<買うときの心理小ネタ>
さて、最後に面白ネタをひとつ。「Zの法則」って、知っていますか?
たとえば、商品の陳列棚やスーパーのチラシなどを見るとき、人は無意識に「左上→右→左下→右」へと、「Z」の順番に視線を動かすんだそう。デザイン業界などではよく知られているこの「法則」、だから最初に見られる確率の高い“左上”にイチオシの商品を配置するのだとか。
<エキナカ>にあるアキュアの自販機では、「team acure」と呼ばれるオペレーターさんたちが自らの経験・知見をもとに商品を配置することもあるそう。たとえば、目線が低いお子さま向けの商品を下段に、大人向けは上段にと、さりげなくアピールしたり……。常にお客さま視点&新商品をチェック&実際に飲んでみて「これはイケる!」と感じたら、優先して補充することもあるそう。
自販機の裏側——自販機に関する高い技術や、改良に注がれた努力、そしてオペレーターさんたちの日々の活動といった“ハード&ソフト”の双方を支える人たちが、“飲みたいときにサッと買える”という「当たり前」を実現してくれている——今度ドリンクを買うときは、「そういえば、こんな“スゴ技”が使われているんだよね」とか「おお、いままさに『Z』の順で見てた!」なんて小ネタたちを思い出しながら、選ぶ楽しみも味わいつつ、ノドを潤してくださいね!
◆問い合わせ先
広告主名:株式会社JR東日本ウォータービジネス
広告主連絡先:東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 JR恵比寿ビル9階
電話番号:03-6853-6001
媒体名:アキュアラウンジ
COLUMN
外国人旅行者もびっくり?!日本が誇る“自販機の最新形”!アキュアの「イノベーション自販機」
日本の“スゴ技”技術がつまった最新型の飲料自販機といえば……、<エキナカ>にあるアキュアの「イノベーション自販機」。2018年春からは首都圏を中心にさらに台数が増えたこともあり、「使ったことあるよ!」という方もいらっしゃるのでは?
アプリを使ってサッと買えるキャッシュレスな便利さに加え、仲間とシェアできたりと、ドリンクを通じたコミュニケーションまで楽しめちゃう「飲む+つながる」新しいカタチが生まれています。まだ体験したことのない方は、下記リンクから設置場所をチェック&アプリをダウンロードして、ぜひ“飲料自販機の最先端”を体験してみてくださいね。