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色鮮やか!本物みたいに「おいしそう」!"自販機の顔"を彩る<印刷のエキスパートたち>

2019.6.26

*** Please note that the content of the article is as of the time of creation and may differ from the latest information. ***
* Please note that the content of the article is at the time of creation and may differ from the latest information.

Colorful! “It looks delicious” like the real thing!

自動販売機で、あなたがドリンクを選ぶ"決め手"はなんですか?

自販機に並ぶさまざまなドリンクたち、もとい<商品見本>の数々。「おいしそう!」、「今の気分に合いそう!」とピンとくるのは、もしかしたらこの<商品見本>に心を動かされているからかもしれません。

「シルク印刷」って何?見た目で五感に訴える<商品見本の色のヒミツ>

Colorful! “It looks delicious” like the real thing!

ドリンクの商品見本、といえば、かつては中身の入っていない容器をそのまま使っていたり、ラベルがイメージとして貼られていたりもしましたが、現在は上の写真のように、「ホンモノそっくり&キャッチコピー付き」というスタイルへと進化。

これらの商品見本、どのように作られているかご存知ですか?

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上の写真は、商品見本の印刷時の試し刷り原稿。このように、まず平面で印刷されたあと立体に成形され、わたしたちが見慣れたボトルの形になるというわけです(<商品見本>づくりの“スゴ技”&工程はこちら の記事もチェック!)。

さて、この試し刷り原稿、よ~く見ると1コマずつ色合いが違うの、わかりますか?

たとえば “オレンジ系の果汁飲料”といっても、温州みかんや夏みかんなど、種類はさまざま。見た目は似ていても、色や味は別物。商品見本は、その違いを一瞬で伝えなければなりません。そこで重要となるのが、色の再現性。

そこで用いられるのが「シルクスクリーン印刷(シルク印刷)と呼ばれる手法です。

Colorful! “It looks delicious” like the real thing!

上の写真、右側はシルク印刷による色彩。左側の一般的なオフセット印刷と比べてみると、鮮やかさや深みが感じられるはず。シルク印刷が本物と見紛うようなリアリティのある色を見事に再現できる秘訣は、ここにあるのです。

シルク印刷は、あらゆる素材に印刷でき、屋外に長時間置いても色あせしにくいという特長も。屋外に置かれることが多い自販機で使われる商品見本に選ばれるのも納得ですよね。

繊細かつ緻密な“職人ワザ”が生みだす「シルク印刷」の美しさ

Colorful! “It looks delicious” like the real thing!

「塗料をはじめ、印刷に用いる材料の状態はその日の温度や湿度によって微妙に変化します。だから、同じものをつくるとしても昨日と同じ様にすればいい、というわけではないんです」

この方は商品見本を制作する土屋工業の笹谷草太さん。印刷機械オペレーターひと筋15年、現在はチームリーダーとしても活躍しています。

Colorful! “It looks delicious” like the real thing!

写真の左側、工場の奥まで伸びる細長くて大きな機械、これで1台の印刷機。食品を扱う工場さながら、場内は徹底した衛生管理がなされています。

湿度や温度などの空調環境にも細心の注意を払います。先の笹谷さんのお話のとおり、印刷するフィルムやインクなどの材料は、環境による影響を受けやすいのです。

さらに、印刷のクオリティや機械のコンディションを常に最高に保つため、ホコリ1つ、髪の毛1本見逃さないよう、毎日の業務は工場内や印刷機の清掃からスタート。

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実際の印刷工程を再現してくれたのは、5年目の仲西隼人さん。

印刷用のスクリーンをセットし、インクの量を調整。刷る時にズレが生じないよう、チェックしながら、1枚ずつ丁寧に刷っていきます。

1枚ずつ?

そう、 “機械で量産”ではなく手作業なのです !

同じに見えても、微妙に違う。微妙な違いが、品質に大きく影響する——。シルク印刷には、そんな繊細さがあります。そんな繊細さを熟知しているのが、笹谷さんや仲西さんたち。

印刷する素材ひとつひとつの状態を見分け、機械の数値では測れない微妙な調整を行うなど、人の目や手の感覚=職人技が、シルク印刷の特長を最大限に引き出し、美しい印刷を生み出すというわけです。

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印刷位置がずれないように用いる道具は、なんと“ビ—玉”。「10色の場合は10回のセット変更を必要としますので、その分工程は増えます。インクをのせる際にずれないよう、圧力を微調整。(ビー玉を)置く場所が微妙に違うだけでも仕上がりに影響するんです(笹谷)」

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作業の基本はマニュアル化されています。しかし、品質を左右するのは担当者自身の技術力。

「それを身につけるには経験を積み、体得するしかありません。ですから、新入社員は、まず先輩のサポートにつきながら間近で“オペレーションのいろは”を学びます(笹谷)」

印刷機を1人で使えるようになるまでが約3年。ミリ単位以下のズレもなく、正確で繊細な美しさを生み出す技術を習得するには、さらに何年も経験を積む必要があるといいます。

“オレンジ系”は難関中の難関?!リアリティ&「おいしそう!」を実現するための“進化”とは

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日頃さまざまな印刷 を手がけるお二人ですが、なかでも「ドリンクの商品見本はかなり難易度が高い」のだそう。

「商品に忠実に、かつ“おいしさを伝える色”をいかにして生み出すか。何パターンも試し刷りをし、理想の色合いになるまで繰り返します。インクのかけ合わせも、数値を頼りに印刷するだけでは決して『おいしそう!』にはならないんです(笹谷)」

さらに「オレンジ色はとくに難しい」と言います。いくつかの色をかけ合わせて、特定のオレンジ色を作り上げるわけですが……?

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こちらは仲西さんが最近担当した<アキュアメイド>『夏みかんゼリー』の商品見本。

パッと見では区別のつきにくい“オレンジ系”フルーツ、夏みかん。さらには“ゼリー”という質感も表現しなければなりません。これはまさしく “難易度最高レベル”だったのでは?

「たとえば、ボトルの右上にデザインされた夏みかん。わずかなインクの量の違いで、夏みかんが柚子に見えたり(笑)。『これでは中身や商品の良さがわからないな』と、自販機の前に立つお客さまの気持ちを考えながら、何度も試しました 。苦労した分、この色にたどり着いたときの喜びは大きかったですね(仲西)」

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一方、印刷の現場を15年間見続けてきた笹谷さん。「経験がものをいう仕事です。機械の進化を待つよりも、現場の人間がトレーニングを重ね、試行錯誤 しながら進化しなくてはなりません。そのためには個人の知見も大切ですが、チーム全体で経験値を高める必要があります。メンバー同士のコミュニケーションは何より大切ですね(笹谷)」

“100%を目指す”のは、みんな同じ。けれど目指し方は“人それぞれ”でいい

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最年少の仲西さんをはじめ、総勢14人が集う笹谷さんのチーム。

「チームや社内、誰とでも何でも話せる環境は、入社以来ずっと変わっていません。右も左も分からない新人のとき、業務について教えてくれるだけでなく、愚痴でもなんでも聞いてくれる先輩方にとても助けられました(笹谷)」

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そんな笹谷さんも、今は仲西さんら後輩を育てる立場に。チームリーダーとしてのモットーは「それぞれに合った100%の目指し方を見いだすこと」だそう。

「一人ひとりに個性があります。全員で常に100%の結果を出すことを目標にしていますが、目指し方はそれぞれ違っていていい。得意・不得意など、個性にあった取り組み方や目指し方ができるように心がけています(笹谷)」

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毎日のように顔を合わせる社員同士、固い信頼関係が築けているからこそ、安心して仕事に集中できるというもの。一方で“職人”としての厳しい面も忘れません。

「職場の環境や作業に慣れ、経験を積んでいるからこそ出てくる慢心や気の緩みが、事故につながる可能性も。だから毎日声がけを欠かさず、基礎を疎かにしないよう徹底しています。新たな挑戦や難しい要求に挑むときも、基礎があるからこそ応用が効くのだと思います(笹谷)」

<アキュア>の自販機の前で、たくさんの「おいしそう!」を感じてほしい

Colorful! “It looks delicious” like the real thing!

ある日、エキナカの<アキュア>の自販機で、自身が手がけた商品見本をはじめて目にした仲西さん。

「一緒にいた友だちに『これ、オレが印刷担当したんだ』って自慢しました。見かけたときは、やっぱりすごくうれしかった。それからというもの、自分が関わっていることもあって、この<アキュアメイド>の『青森りんごシリーズ』が大好きに(笑)。ほんとうにおいしいんですよ(仲西)」

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「入社して5年、この仕事の繊細さや奥深さに驚きつつ、もっと技術を磨きたいという気持ちが日々増しています。自分も飲みたくなる商品見本をつくり続けたい、そして、いつかは自分も笹谷のように立派な先輩として、後輩に頼られる立場になりたいですね(仲西)」

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「<アキュア>のドリンクは、バリエーション豊かですよね。1つの商品見本で訴求する情報量も増え、印刷の難易度は年々アップ。時には『ここまでやるか?!』と思うことも(笑)。ですが、商品の魅力を伝えるため、求められるクオリティの実現にとことん挑みます。

印刷方法をみんなで見いだしたり、結果的に個人やチームの技術も向上するんです。実現したときの納得感や喜びを共有できるのもうれしいですね(笹谷)」

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無理難題が降りかかったときこそ、奮い立ち、挑む。そして、結果的に新たな技術や知見を得て、成長できる——この姿勢は、まさに職人魂!

「多くの方が<アキュア>の自販機の前で『これ、おいしそう』とか『たくさんのおいしさがあるんだな』と思ってくださるような印刷技術とものづくりを、これからも追求していきます(笹谷)」

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COLUMN

しっかり働き、しっかり遊ぶ。オフタイムはチームみんなで“週1フットサル”!

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休日にバーベキューをしたりと、社員同士の仲がとてもよいのが自慢の土屋工業さん。“チ—ム笹谷”の昨今の元気チャージ&リフレッシュ法は、週に1回のフットサル!

「体を動かすと、スッキリします。家に帰って寝ちゃうよりもリフレッシュできるので、明日も頑張ろう!という気持ちに(笹谷)」

「オフタイムでは仕事の話はせず、フットサルに全力集中です(笑)。学生の頃からサッカーが好きだったので、純粋に楽しめています。明日の夜も、仕事の後にみんなで集まる予定なんですよ(仲西)」

チームの名前は「現在、考え中」だとか。オン/オフも仲間とともに全力で取り組む“チ—ム笹谷”のみなさん。切り替えの発想、ぜひみなさんも参考にしてみては?

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