みなさん、<スノーシュー>ってご存知ですか?
スノーシューは、いわば"西洋式のかんじき"。
ブーツに軽い楕円形の器具をつけて雪の上を歩くと、あら不思議。
初心者でもズボっと雪に沈むことなく、ザクザクと歩けるではないですか!
自然に親しめる冬ならではのアクティビティ、<スノーシュー>。
この冬、その楽しさを体験してみませんか?
東京から新幹線で1時間ちょい!みなかみ町へ
群馬県北端に位置するみなかみ町は、谷川岳をはじめとする山々に囲まれ、利根川が流れる、自然の魅力に溢れる土地。
冬は温泉に数々のスノーアクティビティ、夏は登山に川遊びにと、四季折々・季節に合わせた遊びが楽しめます。
その玄関口となるのは、JR上毛高原駅。
JR東京駅から上越新幹線で最短66分というアクセスの良さも、人気の秘訣です。
もっふもふのパウダースノーで名高い、みなかみ町。
例年1月上旬から4月上旬は、スノーアクティビティを楽しむため、各地から多くのファンが訪れます。
昨今では、スノーシュー人気が年々高まっているとか。
毎年1月には『みなかみスノーシューフェスティバル 』が開催されるほど。
今回も、初心者から“マイスノーシュー”を持参するファンの方、さらには外国からの旅行者までと、多くの参加者で盛り上がりを見せました。
スノーシューの道具は、こんな感じです(写真上)。
スノーシューの裏側には大きなツメが。そのツメを雪にを引っ掛け、ストックをつきながら、ザクザクと歩いていきます。
雪山というと、登山に長けていなければ歩けないイメージですが、山岳ガイドさんが案内してくれるので、初心者でも安心です!(※)
※山岳ガイド付き体験ツアー(各種あり)は有料、要申し込み。詳しくはこちら
スノーシューで、夏は歩けない“道なき場所”をトレッキング!
この日ガイドを務めてくれたのは、高月弘子さん(写真左)。
ここ、みなかみ町でガイドカンパニー『 冒険小屋』を主宰、登山・トレッキングガイドとして20年のキャリアを持つベテランです。
高月さんによれば、「スノーシューでみなかみ町を訪れるのは、運動が好きというよりも、自然・屋外が好きという人が多い」とのこと。
「自然をゆっくり楽しみたい!」とか「高いところから絶景を楽しみたい!」といった要望や体力などと相談しながら、その日・その人にぴったりのコースを提案してくれます。
この冬は暖冬ゆえ、例年より雪が少ないのだそう。それでもご覧の通り、川や背の低い草木たちが埋もれるほどの積雪が!
夏には歩けない場所=“道なき場所”を歩き、違った視界で山を眺められる。
これは、雪の季節ならではの醍醐味です!
「石や低木が見えているけど、例年は、だいたい2メートルくらいの積雪があって、もっと雪に覆われています」と、高月さん。
雪が積もった“道なき場所”と、こうした岩場の両方を体験できる“アドベンチャー感満載”のトレッキングが楽しめるのは今季ならでは、とも言えそうです!
おやっ?
スタート時点では快晴だったこの日、トレッキングの途中で雪が降ってきました!
歩いていると「ゴーッ」と、まるで電車が走っているかのような音が……。
「これは風の音なんですよ」と、高月さん。
吹雪いていると多少見晴らしは悪くなるものの、晴天時とは異なる山の様子・風景を楽しむことができます。
ここで、ひと休み。
水分補給をしたり、高月さんが持ってきてくれた温かいお茶やお菓子をつまんで、一息つきます。
「時には山の中で、うどんなどを作って食べる時もあるんですよ」とのこと。
こうした自然観察やキャンプさながらの楽しみ方だけでなく、よりアクティブな楽しみ方も!
思いっきり走ってみたり、
もっふもふの雪の上に大の字で寝転んでみたり!
こんな風に、色んな遊び方ができるのも、スノーシューの特徴です。
キツツキ、ウサギ、テンにクマ!<ブナの森>で動物たちの気配を感じて
山の中では、大小さまざまな動物の気配を感じることもできます。
上の写真で高月さんが指し示しているのは、枯木に住み着いた虫を食べるため、キツツキが開けた穴。
また雪上の足跡を見て、「小さいのはテンやウサギ。大きい足跡は、カモシカかな」と高月さん。
目線を上げると、そこにも動物が暮らす痕跡が!
上の写真の中央、木の上の方に、折られた枝が一箇所に折り重なっている箇所が。これは「クマ棚」といって、クマが木に登って木の実などを食べた跡なんです。
「枝を折って実をもぐもぐと食べたクマは、食べ終えた枝を自分のお尻の下に敷いていくんです。その繰り返しで出来上がるのが、こうしたクマ棚なんですよ」
谷川岳の山麓にはブナの森が広がっており、森の動物たちは、その実が大好き。秋に実がなると、冬ごもり前のクマたちも張り切ってお食事!
「メスグマは、冬ごもり中に出産します。その年に生まれる子グマの数は、ブナの実が豊作かどうかで決まるんですよ」
そんなブナの木々は、わたしたち人間にも大きな恵みを与えてくれます。
「秋に地面へと落ちたブナの葉はふかふかのクッションとなり、たっぷりと水分を含んでいきます。ブナの森には、高い保水力があるんです」
さらに、広く浅く張るブナの根が、土をしっかりと抑え込み、水を地中へ溜め込みます。
谷川岳を流れる清らかな水は、山に降り注ぐ雨と雪が、ブナの森や地層によって育まれたものだったんですね!(ブナの森と谷川岳の水との関係って?詳しくはこちら )
谷川岳の雪は、やがて、わたしたちの喉をうるおす天然水に
「長年、谷川岳をガイドしている私も、未だに発見がある」と、高月さん。
「谷川岳の標高は1,977メートル。2,000メートルにも満たない山。
なのに、険しい岩場もあれば、清らかな沢もある。
麓には、動物たちを育むやさしいブナの森が広がっています。
谷川岳には“山ならではの見どころ”が詰まっているんです。
仕事で国内外の山をたくさん経験したけれど、やっぱり谷川岳が一番好きですね」
大自然が魅せる四季折々の美しさ。
何度来ても飽きることなく、山の魅力を満喫できる谷川岳。
「この雪は、いわば“自然のダム”。これが雪解け水となって六層もの地層をくぐり抜け、清らかな 天然水になるんです」
その水は、『From AQUA(以下、フロムアクア)』としてボトリングされ、エキナカの<アキュア>の自販機へと届けられています。
そう、みなかみ町は『フロムアクア』のふるさと=採水地なんです!
わたしたちはスノーシューなどの雪遊びが楽しめるのも、エキナカで渇いた喉を潤せるのも、みなかみのもっふもふの雪のおかげ、というわけです。
冬の谷川岳を訪れれば、きっと、『フロムアクア』が今までよりもおいしく感じられるはず。この冬は、ぜひスノーシューで、谷川岳を歩いてみてくださいね。
<取材協力>
みなかみ町観光協会(みなかみパーフェクトガイド)
みなかみ町エコパーク推進課
※本記事は2020年2月上旬時点の情報です。
※みなかみ町でのガイドつきスノーシュー体験ツアーは要事前申し込み(詳細はこちら)。また、山の天候は変わりやすいため、体験の可否や現地の天候状況などについては、申し込み先にご確認ください。
COLUMN
谷川岳の清らかな 天然水をボトリング!いつものおいしい水、『From AQUA』
谷川岳に降り積もった雪は、やがて雪解け水となり、命をつなぐ清らかな水に。アキュアメイドの『From AQUA(以下、フロムアクア)』は、そんな谷川連峰の自然の恵みを源とする天然水です。
『フロムアクア』のふるさと・みなかみ町は、『ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)』に認定されています。地域 のみなさんが環境を保つ活動をしてくれているからこそ、町を訪れたわたしたちは豊かな自然と触れ合うことができるんです。
そうそう、『フロムアクア』のラベルに描かれているのは、緑豊かな夏の谷川岳。谷川岳を象徴する「一ノ倉沢」とカワセミがモチーフになっています。
みなかみ町の大自然を想像しながら口に運んで、うるおいに満ちた1日を過ごしてくださいね。